仙台RubyKaigi01感想

昨日(1/23)OSC仙台内で行われた仙台Ruby会議01にお邪魔してきたのでその感想をば。当日のまとめは、tggさんのメモがまとまってます。

運営者のみなさんありがとうございました!

まずは、片平さんはじめ企画と当日の運営をしてくださったみなさん、本当にありがとうございました!RubyKaigi本編、LT、2次回どれも非常に楽しむことができました。OSC仙台内でも一番活気のある会場になっていてすごいなーと関心するばかりでした。


次からはそれぞれのセッションの感想です。

tDiaryなどのレガシーウェブアプリをRuby1.9で動かす方法/藤岡さん

東北にRubyistあり!トップバッターはcgi.rbのメンテナである藤岡さんのお話です。
ご本人のブログでスライド公開されてます。

cgi.rbを使ってWebアプリを組んでいた藤岡さんが、バグ報告をして、テストを書いて、ライブラリのコードにまで手を入れるまでの武勇伝。

私自身は去年からRubyをはじめたゆとりで、出来てるものを使わせてもらってる側だったので、ついソフトウェアははじめからそこにあるものいう錯覚をしてしまいます。使う側から提供する側にいった藤岡さんの話を聞いて、ソフトウェアは人が作っているもので自分にも貢献できる部分があるってことを再認識させてもらいました。

あと、1.9のM17Nの話は知識を持ってなかったので参考になりました。

まず好きなこと、そしてそれを続けること/須藤さん

ウサギとカメで進み具合が見れるプレゼンツールRabbitの開発者須藤さんのお話。

地方で悶々としているプログラミング好きな人向けの話ということで、バッチリ自分にあてはまってました。誤解を恐れずに一言でまとめると、「スキルアップするにはまずはじめること、そしてそれを続けることが大事、そのためには好きなことをやるのが一番」

自分も最近、成長したいと思ってる後輩にアドバイスする機会が増えてきたのであんなことこんなことを書きつつ色々と考えているんですが、須藤さんのお話はすごくいいヒントになりました。ポイントを抽出すると、

  • 好きなことをやろう!
  • 実際に作ってみる
  • 愛着の持てるもの欲しいものを作る
  • せっかく作るならイベントや大会に参加する
  • 好きなことを続ける
  • すぐにはすごくなれないけど、すこしずつ続ければすごくなれる

たぶん私がこの話をしても説得力がないですが、須藤さんの奨学金免除やSummer of codeで認められた経験の上での話しはすごく説得力がありました。

あとは、すごい人にあったときに、自分の代名詞になるようなソフトを持っていると速く分かってもらえる、さらにソフトが有名になれば向こうから話かけてきてくれるという話をされてて、自分もそんなソフトを作りたい!と強く思いました。そういえば、RubyKaigi2008のときもERBの作者である関さんが代表作はh(ERBのメソッド)って話してるのを聞いて同じことを思ったけど未だ実現していないので、今度こそ!

Happy Life Hacking with Ruby on Rails 〜二人で育てるRuby on Rails〜/大場さんご夫妻

エンジニアが幸せな結婚生活を送るためのライフハックのお話。自分は結婚していないのであまり実感がわかなかったです。でも、おでかけマイレージ制とか本購入を理解してもらえないとか結婚生活は大変そうなので、きっといつか役にたつ情報になりそうです。

二次会で周りを見渡してみると東北のRubyistは既婚者が多いようなので、かなりニーズがある話だったんだろうなぁ。私もあやかりたいです。

Railsテスティング環境 2009 - Cucumber, Webrat and RSpec. -/諸橋さん

次はCucumberの予習をして望んだ諸橋さんの話です。やっぱプレゼンうまいですね!いきなり結論をもってきてその背景から具体的な内容にdescribeしていくプレゼンの仕方は非常に分かりやすかったです。なんと、事前にスライドが公開されていたらしい。

最新のテスティング環境としては、なるべくコントローラにはロジックを書かずにモデルに寄せるという方針の上で

  • モデルのテストをRSpec
  • 機能間をまたいだインテグレーションテストをCucumberで

やっているとのこと。コントローラのテストはインテグレーションテストで担保できるという方針。この方針は私が今やっているプロジェクトと酷似(Cucumberは使ってないけど)していた。

ただ色々と課題も残っているようで、CucumberでJavascriptCSSについてのテストはできないとのこと。やっぱりトータルでテストのガバレッジが100になるように、人の手での確認や他のツールを選んでいく必要はある。ただ、感覚としては、Cucumberで8割のガバレッジは担保できているので導入コストを考えてもおつりは来るとのことでした。個人的には、おそらく残りの2割をツールで担保しようとすると、コストと成果が見合わなくなると思うので素直に人の手で確認するのがいいだろうと思います。

steps(Cucumberで日本語で書いたストーリーをRubyで解釈するための命令郡)の量については、プロジェクトの開始時点で定義したものに3機能でひとつ追加が入るくらいという話でそんなに多くはならない様子。途中角谷さんから補足があって、ライトなプロジェクトで採用してみて使えるという段階なので、大きめのプロジェクトでの採用事例があるわけではない。Cucumberを使ったからといっていきなりExcelの仕様書をなくせるというわけではないとのことでした。それでも採用する価値は十分あるなぁ。


そういえば、その日の朝に送ったトラックバックがプレゼン資料のFAQに入ってて驚きましたwありがとうございます!

LT

トップバッターの武田さんのお題が「JavaからRubyへ」で、次の発表者が訳者の角谷さんになってて何を話すのかと楽しみにしていたんですが、期待以上に面白かった。めっちゃ笑わせてもらいました!スクリプト言語やるとモテるんですね!どうりで会場に既婚者が多いはず。全体として東京から角谷さんと高井さん、松田さんが札幌から島田さんが、福岡から新井さんがいらしていて東北の方以外が全国から集まっていた。RubyKaigiの全国への広がりを感じるLTでした。

二次会&三次会

お刺身&牛タンが出た豪勢な二次会と諸橋さんの大学時代のいきつけのバーでの三次会にも行ってきました。そういえば、三次会まで行ったのは今回がはじめて。二次会は料理が出てくるとみんなiPhoneで写真とってたなー。あと、フェルトのネコビーンがかわいかった!なのに会場でのNetBeans知名度が低いのは残念、みなさんvimemacsなんですね。

藤岡さんと福島のRuby & Railsをもりあげましょう!って話ができたり、諸橋さんにCucumber導入に関しての一歩踏み込んだ質問ができたりで非常に有意義でした。

三次会は高井さんと須藤さんの掛け合いが面白かったwちょ須藤さん俺に振らないでくださいw



こんな感じで、私にとって非常に有意義な仙台RubyKaigi01でした。最後に運営のみなさん、発表者のみなさん本当にお疲れ様でした!

※タイトルを今後のアクションにしてたが、感想が長くなったので別で。